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2014年12月18日木曜日

生物と無生物のあいだ

 ロングセラーらしい、この本読みました。「動的平衡」という生物の概念を発明した本ですね。
  高校で学習するレベルの知識があれば、非常に興味を持って読む事ができるし、そうでなくても、人(または生物)がどのようにして、生き続けていられるかを飽きずに読めると思う。

 生物の細胞の再生について、この分野での発見と次の新たな疑問への解決がどのように進んできたか、や、二重らせん構造とその再生構造を発見してノーベル賞をもらったワトソン&クリックのはなしなどが物語のように語られていきます。 教科書だと1~2行で書かれてしまう話も、研究に携わり、ライバルとの競争の中においてどのように最初の栄冠を勝ち得たのか? 僥倖も絶え間ない研究の歴史の流れの中での1シーンに過ぎないことがわかります。

 この本が気に入った点は、著者の文学的(?)な記述にもあります。 最も興味深かったのはニューヨークからボストンに研究の拠点を移した際に、ボストンがあまりにも静かな街でえあることに気づきます。 そこからさらにニューヨークの喧騒の底に流れる「通奏低温」というものに気が付き、それがニューヨークの人々に共通な高揚感に結びついていると論じています。
単純ですが、この「通奏低温」を感じに、ニューヨークに行ってみたくなりました。

 
 
 

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