いまさらだけど、村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅」読みました。
出版されてから2年。当初は見たくないと思っても、あらゆるところに書評が溢れていて、目に入ってきました。 でも、もうそろそろいいかな、と自分で思えたので読んだわけです・・・
文体は相変わらずの村上春樹です。 読んでいくことがなんとなく気持ち良くなる隠喩がちりばめられています。 でも、作家視点で「何を書くか?」、こちら視点で「何が書いてあったか?」という点については、自分が読みたいと思っている「原始村上春樹」からは、やはり方向がずれたままでした。 一度切り替わったレールは、もとのレールとは交じり合わないのでしょうか? いずれ、また、読みたかった「村上春樹」の新作に出会えることを願います。(それまでは、過去の作品を繰り返し読むことになるんだろうなぁ・・・)
『鼠の小説には優れた点が二つある。まず、セックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。』
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