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2017年8月15日火曜日

八ヶ岳 南部縦走 二日目・・・・

八ヶ岳縦走 二日目。 朝4時40分、青年小屋スタート。

 スタートしてすぐは薄暗い林の中を歩きます。日の出は5時過ぎ。 周りはぼんやりと明るい感じです。

 少し登って振り返ると雲の上に出て、南アルプスの一部が見えました。 でも、その南アルプスも上の方は雲に隠されています。 我々の頭上にも雲。 雲にサンドイッチされている感じです。

 キレット分岐の権現岳につく頃はすっかり明るくなって、赤岳までのキレットのルートが見渡せました。 でも、周りの山は見えません・・・

 キレット・ルートに入ってすぐに、60段くらいのはしごがあります。 高度感満点ですね。

ここからキレット鞍部のキレット小屋まで1時間あまり、ひたすら下ります。 もったいない。

 でも、途中にコマクサが群生しているところがありました。 こんなに?ってくらい群生地は広いです。  通りかかった高校生?は、「これって有名な花なんですか?」ぐらいの反応でした。 世間はそんなもんなんですかね? 自分が高校生のときに登山始めたころは、下界には無い、色んな花の名前知りたかった記憶がありますが・・・

 八ヶ岳南部は、北八と違い、こんなに岩っぽいのか?って感じで、岩稜地帯が楽しめます。
でも、風化しやすい岩でできているので、ホールドする岩は要注意。 要所要所に設置してくれてある鎖の方が信頼できるかも・・・・

 そんな岸壁にへばりついている途中、県警の救助ヘリが我々の近くでホバリング。 遭難者を捜索している感じです。 立場川本谷の右股と左股が分かれる付近の右股川に入ったあたりでしょうか? なかなか見つからない感じで、数分ホバリングしては、いったん離れ、また戻ってくるというのを何回か繰り返していました。 我々が見ている間には、救助されている感じはしませんでしたが、帰ってニュースで、前日遭難し、14日に発見~ヘリで松本空港に搬送されたが、亡くなられたと放送されていました。
 
 そんなこんなで、霧に入ったり出たりで、9時半に赤岳山頂に到着。

山頂は狭い!! 

 スタートして5時間も経っているので、少しおなかを満たしてから出発です。 今日の行程は、この後阿弥陀岳を超えて、まだまだ歩かなければいけないのでした・・・

 中岳を超えて、行者小屋からの道と合流する、中岳のコルでも大休止。 靴下まで脱いで、足を乾かします。これは、我々の間で「夜ピク」と呼ばれている休憩方法です。
 恩田陸の小説(映画は多部未華子 主演)でやっていた手法で、長距離歩くときに時々足を乾かすと靴擦れしにくい、というものです。 お試しください・・・

 この中岳のコルで行者小屋方面から上がってきたパーティーの一人が下駄をはいていました!!! ここからの阿弥陀岳山頂までのはしごや鎖のある、急斜面を下駄で登っていきました!!! 足の爪大丈夫なのかな? 

 阿弥陀岳山頂から舟山十字路(または美濃戸口)方面に降りる道は、人通りが少ないらしく、ハイマツが道幅を狭めています。

 このあたりの道は、地元地区の山になってるようで、地区の人だけが使う道と登山道が入り混じっており、間違いやすい感じでした。 地元住民道用の赤ペンキの方向マークとか、ところどころにあります。 注意しないと迷うかもです。

 昨日の夜もたっぷり雨が降ったおかげで、この日もキノコに恵まれました。N尾氏 興奮のベニテングダケがいくつか見られました。 これに似ている、斑点のないタマゴタケもありました。タマゴタケは美味しいらしいのですが、食べたことならしい・・・

 この日は、時々薄日がさすくらいで、そんなに暑くはなかったのですが、水を飲む機会は多いです。 で、十分だと思っていた水も行程が長いため、残りがどんどん心細くなってきました。これからは、行程時間も考えて水を持たないと、ですね。

 途中の、不動清水というとこまで行けば水場が有る、と地図に書いてるのですが、この時期、涸れている可能性もあり、疑心暗鬼でした。
 しかし、途中ですれ違った学生集団に、「ちゃんとありましたよ!」と言われ、安心したのでした。

 で、その不動清水、めちゃくちゃ冷たくておいしい!!! どのくらい冷たいかというと、家でコーヒー飲むように1Lit.のプラ容器につめて、ザックに入れて置いたら、ザックの中が結露でびしょびしょになったくらい・・・・

 結局、歩いて歩いて、舟山十字路に止めた車にたどりついたのが、午後4時半。 活動時間12時間という、我々の最長記録になったかも、という山行でした。

ベニテングタケ

編笠山とその向こうに南アルプス?

イブキジャコウソウ 最も多く見かけた

オオヤマフスマ? 葉っぱの形から推定・・・

南アルプスを望む。 この時は北アルプスもちらりと見えていた・・・

これから行くキレット越しに見る赤岳 左奥は蓼科山と思われる。

左に小さく富士山が・・・

この足元の向こうにはしごが・・・



コマクサの群生 今年は雨が多く、山では涼しいからか、まだ多く咲いていた


キレット小屋の隣にもコマクサがたくさん咲いていました。

赤岳へのキビシイ登りが続く・・・


中央に県警の救助ヘリ。ホバリングでの停止状態がすごい。本当に静止しているよう。

コバノコゴメグサ かわいい形の花ですね

赤岳、最後の登り

お約束の山頂握手・・・

チシマギキョウ

赤岳からの下り。手前に中岳、その向こうに阿弥陀岳

赤岳を振り返る。 本当の山頂は奥にかすんでる?


サルオガセがまとわりつく枯れ木。植物が多様だ・・・

ハクサンシャクナゲ、雨が多かったので、まだ咲き残っていた・・・

不明キノコ

ニカワホウキタケ?先端の形が違う?

ギンリョウソウ 日陰に多い


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